【終活日誌 2014年2月号】
網走の「おつかい屋さん」
皆さま、突然ですが、北海道網走市を訪れたことはありますか?
北海道の東・北緯44度、東経144度に位置し、オホーツク海の海に抱かれ、
湖と森と美しい自然に囲まれたこの町でひとりの女性が活躍されています。
終活カウンセラー上級・網走市生涯学習委員の吉川悦子さんです。 いつも元気いっぱいでお会いする度にパワーをもらえるようなとっても 明るい性格の吉川さんが、2月15日新規事業を始められます! その事業とは…「おつかい屋さん」 その名の通り、お買い物代行サービスです。 昨年12月に長年お勤めされていたドラッグストアを定年退職され、 新たな挑戦をされる理由とは…。 今回は、そんな吉川さんの素顔に迫ります。 |
終活カウンセラーになったきっかけを教えてください。
礼文島ご出身の吉川さん。
実のお父様が急死され、その後の対応が本当に大変だったと語られました。
― 今から19年前。夏休みを実家のある礼文島で過ごし、8月下旬、
自宅がある網走に戻りました。
その次の日、父が心筋梗塞で倒れ、その3時間後亡くなってしまったのです。
突然のことで悲しむ間もなく、葬儀の準備・相続等々、その後の手続きに追われ、父を偲ぶ時間など全くありませんでした。
残された母のためにも、自分のためにもこんな思いは二度としたくないとずっと心の片隅で考えていました。
そしてある日、テレビを見ていると「ガイヤの夜明け」で終活が特集されているのを拝見し、初級検定を受けてみよう!と決意しました。
テレビ放送の後、すぐに検索したのですが、どこの初級検定も満席。
そして、やっと名古屋開催の回に申込みすることが出来たのです。
初級検定受講後、見事上級検定にも合格され、現在は周囲の方の終活相談を受けながら「おつかい屋さん」の準備を進めています。
網走での終活認知度はどのくらいですか?
― 私が終活カウンセラー初級検定を受講した時は、まだ終活という言葉を知ってる方はほとんどいませんでした。
その後、メディアにも注目され、この1年で終活という言葉は認知されてきた様に思います。
ただ、まだまだ「終活」イコール「死ぬ前の準備」と捉えている方がほとんどです。
私は「終活は、終わりではなく、これからの人生をいきいき自分らしく生きるための準備」であるということを伝えています。
網走では、大学が1校しかありませんので、子供たちはみんな上京してしまいます。
よって、網走にお住いのお年寄りのほとんどが、「子供たちに迷惑をかけたくない」というよりは、「子供たちが近くにいないので、頼ることもできない」状況なのです。
おつかい屋さんを始めようと思ったきっかけを教えてください。
― 実は、終活カウンセラーになる前から、おつかい屋さんを始めようと思っていました。
礼文島に住んでいた母に介護が必要になった際、社会の皆さんに大変お世話になりました。
ヘルパーさんや特別養護老人ホームの方、ケアマネージャーさん、市役所の方々にご協力を頂けたので、仕事と介護を両立できたといっても過言ではありません。
そこで、定年退職後は、「社会貢献をしたい!」と思うようになったのです。
ある日、勤めていたドラックストアに、杖をついて歩くのもままならない80代の女性が来店されました。要介護認定は受けられていたそうですが、まだ買い物は自身で来られることが多く重い荷物を持って帰る姿をみて、お役に立ちたいと思いました。
またドラックストアには、尿もれパットをお求めにいらっしゃるお客様がみなさん口を揃えて「尿もれパットを買いに来るのは、恥ずかしい。」とおっしゃいます。
「尿もれパットはもちろん、色々な事情でお買い物ができない方の代わりに買い物を引き受けよう!!」
それが、わたしの「おつかい屋さん」のきっかけでした。
これから、どのような活動をしていきたいですか?
― 買い物代行サービスや終活セミナーを通して、網走にお住まいの方に
終活の必要性をお伝えしていきたいと思います。
皆さんで、将来のことを一緒に考えることができる「おひとり様の会」を作るのが今の目標です。
ゆっくりですが、周囲の仲間と一緒に楽しく老いていく、そんな網走になったらいいなと思います。
いよいよ2月15日にスタートする「おつかい屋さん」
ホームページでは、おつかい屋さんはもちろんのこと終活についてのブログも開始致します。
→ホームページはこちら
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みなさんぜひぜひご覧ください!!
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