保険の種類~いざというときの「保険」~
そもそも保険とは、偶然的に発生する事故(人の死や病気、物の損壊、事故による賠償など)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付する制度です。現在、日本においては、政府(国・地方自治体)が運営する「公的保険」と民間の会社が運営する「私的保険」があります。 保険法では、第2章で「損害保険」、第3章で「生命保険」、第4章で「傷害疾病定額保険」と規定されており、大きくはこの3つが保険の種類となります。保険事業者によって、損害保険会社、生命保険会社、に分かれており、「傷害疾病定額保険」はどちらの保険会社でも取扱うことができます。 |
損害保険
損害保険は、「偶発的な事故」によって損害が発生した場合、実際の損害額に応じて保険金が支払われる保険です。つまり、損害保険は、損害が発生した場合には損害額が査定され、損害額に応じて保険金が支払われる「実損填補」の保険です。
損害保険の種類
1)自動車保険
- 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)
※保険は全てのドライバーが加入しなければならない強制保険。 - 自賠責任意保険・対人賠償保険・対物賠償保険・搭乗者傷害保険・自損事故保険・無保険車傷害保険・車両保険・人身傷害補償保険 等
2)火災保険
- 住宅火災保険・住宅総合保険・長期総合保険・団地保険・地震保険 等
3)傷害保険
- 普通傷害保険・家族傷害保険・交通事故傷害保険・国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険・ゴルファー保険・新積立女性保険・所得補償保険・学生総合保険 等
4)新種保険
- 個人賠償責任保険・介護費用保険・医療費用保険 等
生命保険
生命保険は、「人の生死」に関し「一定の金額」が支払われる保険です。つまり、生命保険は、被保険者が死亡したとき、または生存していたときに、契約時に定めた保険金額が保険金として支払われる「定額給付」の保険です。損害保険は、「実損填補」なのに対し、生命保険は「定額給付」であるところが、大きな違いの一つです。
また、生命保険は基本形として、「死亡保険(死亡した時のみ発生)」、「生存保険(生存していた時のみ)」、「生死混合保険(死亡時も生存時も両方発生)」の3種類しかなく、プラス「傷害疾病定額保険」系の保険が加わります。3つの基本形を覚えておけば、整理しやすくなります。
生命保険の種類
1)死亡保険系の商品
- 定期保険・終身保険・収入保障保険・変額保険 等
2)生存保険系の商品
- 個人年金保険・貯蓄保険 等
3)生死混合保険系の商品
- 養老保険
4)傷害疾病定額保険系の商品
- 医療保険・ガン保険・介護保険 等
損害保険会社、生命保険会社各社とも、名称が若干違ったりしますが、保険金の出方という意味では、概ね同じような商品を扱っています。保険会社のよって保険料(掛金)が違ったり、組み合わせの商品で保障内容が違うことがありますので、保険設計書等をよく見てご判断ください。
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