お葬式って何?お葬式の形~生前から考える「お葬式」~
日本人は供養することで安心を得る
昔は地域の人々の協力を得て、立派なお葬式を出すことが家の誇りであり、故人への供養になると考えられていました。その後核家族が増加、菩提寺(先祖の位牌を納めている寺)や地域とのつながりが薄れ、お葬式は今大きく変化しています。 近年は僧侶を呼ばない無宗教のお葬式や、お葬式自体を全く行わないケースもわずかですが増えて来ています。 しかしこのような方たちのなかには、お盆、お彼岸など、亡くなった人のことを供養する行事がめぐって来た時、自分はきちんと供養をしていないのではないかという後ろめたさを感じてしまうことがあるようです。 日本人は慣れ親しんだ作法にあてはめて供養することで、遺された者が安心できるという感覚が現代も根付いているのです。 |
お葬式には故人への思いが込められている
では日本人がお葬式についてその意味をきちんと理解しているかというと、そうでもありませんよね。
親族や知人のお葬式に出席することはあっても、数日に渡って深くかかわることが少なくなった現代では、お葬式に関する行為や言葉の意味を教わる場面がほとんどなくなりました。
実はお葬式は、「葬儀」と「告別式」という文字から成り立っています。「葬儀」は亡くなった人への成仏を祈念する葬送儀礼、「告別式」は故人とかかわりがあった人たちに対し別れを告げる式典という意味があります。
お葬式をするためには
しかしながら、思いを込めただけではすまされないのがお葬式でもあります。
供養するためにはある程度の貯えが必要で、お葬式にかかる費用は全国平均199.9万円※というデータが出ています。
このように莫大な費用がかかるお葬式に疑問を感じ、本当に必要なものであるのかを見極めようとする動きが近年広まりつつあります。
そのためには故人にふさわしいお葬式、遺された家族が後悔しないお葬式とはどういうものかということを考え、必要なものを選択していくことが、今後は大切になっていきます。
※(財)日本消費者協会 『第9回葬儀についてのアンケート調査報告書』(2010年11月)より
お葬式における行為や言葉には意味があり、その根本には故人への思いが込められています。意味を知り知識を得ることでお葬式の重要性がわかるとともに、現代においては実は不必要かもしれないという部分も見えてくるかもしれません。
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