【終活日誌 2015年5月号】

今月の語源

みなさんが、普段、何気なく口にしている言葉。
その言葉の語源ってご存知ですか?
このコーナーでは終活に関係する言葉はもちろん様々な言葉の語源を紹介致します。

こんにちは。終活相談ドットコムの堀内です。

さて、知っているようで新発見がたまにある今月の語源は
「こいのぼり」、「ぐっすり」を紹介致します!!

こいのぼり

語源・由来

こいのぼり(鯉幟)とはもともと、日本の風習で、江戸時代に武家で始まったとされています。
端午の節句である旧暦の5月5日までの梅雨の時期の雨の日に、男児の出世と健康を願って家庭の庭で飾られた紙・布・不織布などに鯉の絵を描き、風になびかせる吹流しを鯉の形に作ったのぼりのことです。
皐幟(さつきのぼり)、鯉の吹き流しとも言います。
現在は新暦の5月5日まで飾られ、夏の季語として用いられています。

「江戸っ子は皐月の鯉の吹流し」と言われるように、こいのぼりは「幟(のぼり)」とは名づけられているものの、形状は魚を模した吹流し形です。

そもそも、こいのぼりは門松や雛人形と同じく、江戸時代中期の裕福な庶民の家庭で始まった習慣でありました。

端午の節句には厄払いに菖蒲を用いることから、別名「菖蒲の節句」と呼ばれ、武家では菖蒲と「尚武」と結びつけて男児の立身出世・武運長久を祈る年中行事となりました。

一方、大きな経済力を身につけながらも社会的には低く見られていた商人の家庭では、武士に対抗して豪華な武具の模造品を作らせ、のぼりの代わりに黄表紙の挿絵などを見ると五色の吹流しを美々しく飾るようになっています。

さらに、吹流しを飾るだけでは芸がないと考えたのか、一部の家庭で「竜門」の故事にちなんで、吹流しに鯉の絵を描くようになり 現在の魚型のこいのぼりは、さらにそこから派生したものとされています。


ぐっすり

語源・由来

「have a good night's sleep」の意味には「一晩ぐっすり眠る」
「ひと晩ゆっくり眠る」とあせいか、「good sleep」からと考える説が最も多く見られます。
しかし、『黄表紙・即席耳学問』という書物の中で、「すっかり」「十分に」の意味として「ぐっすり」が使われているため、この書物は鎖国していた時代の書物なので、英語が語源とは考え難く、「ぐっすり寝てしまった(すっかり寝てしまった)」
「ぐっすり眠る(十分に眠る)」と考える説が有力と言われています。

今月の語源、いかがでしたか?言葉って本当に面白いですね。
来月はどのような語源が登場するか皆様お楽しみに!

みなさまからの「なるほど!面白い!と思う語源」の情報をお待ちしています!

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