【終活日誌 2015年11月号】
終活人 第4弾
プロフィール
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終活カウンセラー上級に合格された山本さん、次にチャレンジしたのは終活カウンセラー上級インストラクターでした。終活カウンセラー上級インストラクターは、終活についての相談窓口になるだけではなく、終活カウンセラーを育てる資格です。
上級インストラクター検定を受講されて、印象に残ったことはありますか?また合格されたときのお気持ちを教えてください。
65歳でインストラクター検定を受けたのですが、正直一回で合格するとは思いませんでした。21名いる受験者は、ほとんどが30・40代の現役の方ばかりですし、少し気おくれしていました。現役時代自信のあったプレゼンも、周りの方と比較すると、決して説得力のあるスピーチとは言えませんでした。ただ、同じ団塊世代の方々に、終活の大切さを啓蒙したいという一念がありましたから、頑張れたのだと思います。
だから、合格した時は大昔の大学受験を彷彿とさせる喜びでした。また同時に、インストラクターとしての責任も感じました。同年代の方だけでなく、初級検定を目指す方々の指導もやる立場にあることに、責任と遣り甲斐を感じています。
検定試験の講義等を通して、「終活カウンセラーを育てる」うえで大切にされていることはなんですか?
まずは合格してできるだけ多くの人が我々の仲間に入っていただけるよう、ポイントを分かり易く懇切丁寧に説明するようにしています。
そして、今をよりよく生きるために終活を学ぶ事が、様々な分野での社会貢献に繋がることを体験を踏まえながら、お話しするようにしています。
終活と出会い何か人生に対する考え方に変化はありましたか?
61歳でサラリーマン生活をリタイアし、62歳の一年間は何をこれからのセカンドライフにしようか模索していました。そして、63歳で出会ったのが、終活カウンセラー協会でした。まさに、終活を実践している年代ですから、これだと思いました。
サラリーマンをリタイアしてすぐのころは、写真・ゴルフ・お寺巡りと、現役時代やれなかったことに熱中しましたが、なんとなく達成感はありませんでした。
そうして「終活」に出会った時、人生の終焉を見つめて後始末をしっかりしてから毎日を過ごすのと、ただ漠然と毎日の生活をするのとでは、気持ちの張りが違うことに気付いたんです。終活の大切さを一番身を以て感じ、実践しているインストラクターだと自負しています。(笑)
山本さんにとって「終活」とはなんでしょうか?
私のこれからの人生そのものですね。人はいつかは死ぬんですが、いつ死ぬかなんて意識していませんよね。それを意識させてくれるのが、「終活」だと思うんですよ。
今、私の部屋の扉には、100年カレンダーが貼ってあって、2031年5月の誕生日に○を付けているんです。私の終焉です。(笑) 平均寿命よりは、2歳ぐらいは長生きするだろうと思いましてね。これを毎日見ながら生活していると、やるべきことは、山のようにありますよ。
山本さんのこれからの人生の目標をお聞かせください。
男性の平均寿命は80.50歳(2014年)ですが、もう一つ認知症の有病率というのがありまして、80歳を超えると有病率20%近くになるんですよ。5人に1人が認知症になるという確率です。インストラクターは何歳まで続けられるか分かりませんが、認知症にもならず生涯現役カウンセラーで82歳でポックリいければ最高ですけどね。(笑) 自分の生き方そのものが、家族や関係しているみなさんに、「終活を全うした人生だったな」と思われる一生でありたいですね。
最後に、これから終活をされる方へ一言お願いします!
66歳という前期高齢者の立場でいろいろお話してきましたが、終活には年齢は関係無いと思っています。若い方にとっては、身近なご両親やご親戚へのアドバイスもできますし、終活のテーマでは保険のように早くから手当した方がよいものもあります。
お仕事の業容拡大のために検定を受けられる方もいらっしゃいます。今までは積極的にPRし難かった葬儀社さんや遺影写真屋さんなども、協会検定でカウンセラー資格を取ったことで、きっかけ作りがしやすくなった方々もいらっしゃいます。できるだけ、多くの方が終活に興味を持っていただき、我々の仲間が増えることを期待しています。
ありがとうございました。山本さんが終活を通じて、「今」を前向きに楽しんでおられるのが、全三回のインタビューによりとても伝わってきました。これからも一緒に終活を広めていきましょう!
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