【終活日誌 2014年11月号】
今月の語源
みなさんが、普段、何気なく口にしている言葉。
その言葉の語源ってご存知ですか?
このコーナーでは終活に関係する言葉はもちろん様々な言葉の語源を紹介致します。
こんにちは。終活相談ドットコムの堀内です。
さて、知っているようで新発見がたまにある今月の語源は
「おでん」、「天ぷら」、「てっちり」を紹介致します!!
おでん
語源・由来
おでん」という言葉は煮込み田楽の愛称で、御田と書いていました。
田楽の語源が田楽舞であるとの説は広く認められておりますが、最初は豆腐を串にさして焼いたものに味噌をつけて食べたのが起こりといわれています。
その後、こんにゃく、イモ、ナス、アユ、ウグイ、ヤマメなどにも同じ方法を用いるようになり、魚類の場合は魚田(ぎょでん)、こんにゃくやイモは「おでん」と呼ぶようになりました。
やがて焼くかわりに煮込む方法も考えられ、煮込みにしたものを魚菜ともに「おでん」と名づけて、一般大衆に呼びかけたのは江戸末期の嘉永・安政(1848~ 1859)ごろからであります。
煮込みおでんが盛んになるとともに、ダイコン・ちくわぶなども材料にされるようになり、明治初期には東京地方の庶民的な食べ物として愛好されるようになりました。
もともと味のつかない焼き田楽だから味噌をつけて食べたのですが、煮込みの方は下味がついていますから味噌はつけてもつけなくてもよく、かわりに「からし」をつけるようになりました。
からしは香辛料の中でももっとも殺菌力の強いものですから、衛生設備のあまり完全でなかった当時としては合理的な用意であったともいえます。
これが後に関西にも普及し、焼き田楽と区別した「関東だき」と呼ばれ、現在もこの名で親しまれています。
お多幸に代表される関東風のおでんは味が濃く、味つけは醤油と砂糖を主とし材料も色がしみ込むほど煮込むのに対し、関西風では塩味を主にうす口醤油で味をつけるのが特色となっています。
天ぷら
語源・由来
TEMPURAといえばもう世界共通語になるほど有名ですが、この語源となるとなかなかハッキリしません。ひとつには江戸時代の酒落本作家、山東京伝がその名付け親という説があります。大阪から魚のつけ揚げを売りに江戸へ来た男に「天麩羅」と看板を書いてやった京伝曰く、「天竺(てんじく)浪人がふらりと江戸に来て売るから天ふら、そして麩は小麦粉、羅は薄い衣である」。
ほかにもボルトガル語のtempero(料理)、中国料理の塔不刺(とうふら)を語源とする説もあります。
てっちり
語源・由来
ふぐの猛毒に「あたれば死ぬ」ことから、大阪でふぐのことを「テッポウ」といいます。白身の魚に豆腐や野菜を加え、昆布だしや熱湯の中で煮ながらポン酢、薬味、醤油などで食べる鍋物のことを「ちり」「ちり鍋」といいます。
ふぐの鍋料理である「テッポウのちり」を略して「てっちり」と呼ばれています。
今月の語源、いかがでしたか?言葉って本当に面白いですね。
来月はどのような語源が登場するか皆様お楽しみに!
みなさまからの「なるほど!面白い!と思う語源」の情報をお待ちしています!
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